エッセイ・NO.19 「令和4年 年賀状」 (2022.1.1)
謹 賀 新 年 2022(令和4)年 元旦 世間ではコロナ禍でここ2年間ほど「巣ごもり」状態が続いておりますが、30数 年前に実家に戻り、住職と筆作りの仕事をして、田舎暮らしを始めた私にとっては、 ずっと巣ごもりの生活をしてきたようなものです。加えて、趣味と実益を兼ねた無農 薬の野菜作りも、ずっと続けています。 晴れの日が続けば雨がほしい、雨が続けば早く日が照ってくれ、と天気を良い悪 いと判断するのではなく、どちらもいい天気と思えるようになりました。 植物は、「晴れの日には枝をのばし、雨の日には根を伸ばす」といわれます。コロ ナ禍の現在が「いい天気」とは言いませんが、例えば、雨の日とすれば、何もかも 中止にするのではなく、根を育て伸ばす時期でもあると思うのです。もう枯れる歳 で根を張ってどうする、という声が聞こえそうですが…。(⇐気持ちは若いと解釈し てほしい) 春夏秋冬、田んぼや畑や山から、しっかり根を張って稔った野菜や果実が、上の 写真の如くその時季には毎日のように恵まれました。これだけあれば私は収穫作 業や荷造りや配達に、女房は料理に大忙しです。 見にくいと思いますが、4月のタケノコの時期の私達の写真を一枚採用しました。 70歳を越えた二人の姿です。 今年も同じように恵まれた暮らしができることを願っています。コロナ禍が落ち 着いたら、どうぞ山里の空気を吸いにお尋ねください。 皆様にとりまして、幸多き年でありますように。 御堂順暁 【エッセイNO.】 【トップページ】 |